こんばんは!

 

歌っている時、貴方は喉が痛くなったり疲れたりする事がありませんか?それは、喉に余計な力が入っている事が原因です。

 

歌を歌うにあたり、”力み”ほど邪魔なものはありません。歌の練習とは、どこまでも不必要な力を抜いていく練習。とも言えるでしょう。それほど、良い声・良い歌を歌う為には”脱力”する事が非常に重要です。

 

ですが、実際に「歌を上手くなりたい!」と思っている人の大半が、喉の力みが取れずに悩んでいる事が多いです。ですので今日は、そんな喉の力みをとることに関して、あらゆる方法を記して行きたいと思います。貴方がもし喉がすぐ疲れたり、痛くなったりしていたら、ぜひ最後まで読んで行って下さいね!

 

 

まずは、なぜ喉が力んでしまうのか、その原因から見て行きましょう。

 

 

力みの原因

無知である事

貴方がもし長い期間独学のみで誰にも指導されず歌を歌っているのなら、それはあまり良くありません。何故なら、歌の練習は正しいフォームや知識を踏まえて練習しないと、声帯と言う繊細で小さな器官を傷付けてしまう可能性があるからです。また、自分の歌い方が正しいのか、正しくないならどこがどう悪いのか?など、客観視が難しいのです。

ネット上で適当に仕入れた方法で練習していると、集まってくる情報に一貫性が無く、声帯を固くして無理矢理地声で高音を張り上げようとしたり、目一杯胸で息を吸って歌おうとしたり・・いわゆるメソッド迷子状態に陥りやすく、脱力とは真逆の方向に向かって行ってしまいやすいのです

 

練習不足(緊張すると声帯に力が入りやすい)

実は、脱力とは力を入れる事よりも難しいのです。いつどんな時でも声帯をリラックスさせて歌う事は、実はプロでも沢山の練習を積み、場数を踏まないと出来ないことです。

以前ビヨンセが、ステージの舞台裏で必死に緊張を和らげようとしている映像を見た事があります。一見自信に満ち溢れた世界的な歌姫であっても、毎回緊張せず余裕で歌う事は簡単ではありません。

だからこそ、日頃の練習は十分過ぎる程行いましょう。ステージ上で100%のパフォーマンスをしたければ、練習の時には150%位の仕上がりでないと本領を発揮出来ません。

喉頭や声帯のリラックスはその感覚をつかむ必要があります。”感覚を掴む”とは、脳に筋肉運動を覚えさせる事です。その為には地味な練習を大量に繰り返す必要があります。十分過ぎるほどの練習で、本番を迎えるようにしましょう。

 

ストレス

ストレスが原因で、無意識で寝ている間に歯ぎしりや、歯と歯を噛み締めるなどの症状が出る事をご存知でしょうか?人間は、ストレスに対する構えがあると緊張して上下の奥歯を噛み締めてしまいます。

これは、声帯でも同じ事が起こります。緊張していればいるほど喉は固まってしまいやすく、意識しないとリラックス出来ません。ストレスが高い状態では、身体も声帯も固いまま無理やり振動させる事になるので、響が悪く、沢山の呼気で声を出そうとするととてもしんどくなってしまいます。

 

 

力みを取ろう!

ではこの頑固な喉の力みを取るにはどの様な方法があるのか、いくつかご紹介していきたいと思います。

 

息に集中する

私は個人的にこの方法が一番効果が高いです。

人は緊張すると胸式呼吸になりやすく、浅く息苦しい呼吸になってしまいます。喉も固く締まりやすいので、吸気する為の空間が狭くなります。そうなるとどんどん力づくで息を吸おうとし、肩や胸の位置が上がり力が入り、浅く早い呼吸になり苦しくなる。と言う悪循環が始まります。

しかも胸式呼吸は交感神経(心臓の動きを早くしたり、人間がより活動的になる為のアクセル的役目を果たす神経)が優位になってしまうので、余計に緊張が促進されてしまうので、おすすめしません。

そこでオススメなのがやはり腹式呼吸です。腹式呼吸にはこんなにメリットがあります。

・副交感神経が優位になり、脳も身体もリラックスしやすい

・肩や喉に力が入りにくい

・深く長い息が使える

 

この様にリラックス効果が沢山ある腹式呼吸こそ、歌を歌う時には使うべきです。緊張で声帯や喉に力が入って来たな〜と感じた時には、こんなエクササイズをしてみてください。

 

①背筋を立てて軽く胸を起こします。

②おへその下に手をおいて下さい。

③息を吐きます。手を置いたお腹が凹むように、胸の位置が崩れないよう吐きます。

④もう吐き切れないところまではいたら、一気に身体を緩め鼻から吸います。

⑤十分に息を吸ったら今度は出来るだけ細く長く吐いてみてください。その後④に戻ります。

 

これを数回繰り返すと、呼吸が深くなり、身体の力みがとれ、心拍数も下がって来るのが分かると思います。本番前にすると効果が高いのでぜひ試してみて下さい。

 

呼吸についてこちらで詳しく書いています。併せてお読み下さい。

http://kyoko-favor2.com/fukusikikokyuuitai/

 

喉をストレッチ

喉を伸ばすと声帯周辺はリラックスします。

 

①一度上を向いて喉の皮膚をグーーっと伸ばしてみましょう。

②その後通常の顎の位置より少し上を向いた位置を見ます。

 

普段の練習から、喉がリラックスしやすいこの顔の位置を覚えておくと良いでしょう。コンサート会場で言うとS席(ステージから見て一番手前のブロック中腹)、ライヴ会場ではステージを照らすライトの位置に視線を持っていくと良いでしょう。

 

 

体を揺する

これはスポーツ選手などによく見られる脱力方法です。

よく、バッターボックスに立ったバッターが、バットを持っている腕や手をフラフラさせながら構えている姿を目にした事がありますよね?また、ボクシングの試合では、ボクサーは常に動きながら構えていますね。

これらは全て力を発揮しやすい様に、身体をリラックスした状態に保つ為に取っている行動なのだそうです。

喉をリラックスさせる為に頭や身体をブンブンふるのは逆効果ですが、曲のイントロの間に軽く身体を揺らして過ごすと、割と声帯の力も抜けますので、やってみてください。

 

水を飲む

以外にも、水を飲む時喉頭(声帯が入っている器官)がストレッチされます。私はこれを知るまで逆に水を飲む時は声帯が緊張すると思っていたのですが、間違いでした。

緊張すると喉が乾きますので、潤しながら声帯もストレッチ出来るなら一石二鳥ですね。

因みに水を飲む時は、声帯がある気管ではなく食道を通って水は体内に入っていきます。ですので、声帯に直接水がかかって潤っているわけではありません。水を飲むと口の中の湿度が上がり、蒸気となって咽頭→喉頭→声帯と潤されていきます。

 

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?喉の力みをいつ・どんな時でも取るのは簡単ではありませんが、様々なアプローチがありますので、日頃から沢山ストックしておき、是非状況に合わせたリラックス法を実践してみて下さい。

リラックスした声帯からが、一番貴方らしく素敵な声が出るのです。

貴方の個性が輝くお手伝いが出来たなら、これほど嬉しいことはありません。

 

 

 

本日も最後までお読みくださり、誠に有難うございました!

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