こんばんは!

 

この記事を読んで下さっている貴方は、何年ほど歌っておられるでしょうか?今の自分の歌にどれくらいの点数がつけられますか?

 

5〜10年歌っているのに、いつまでたっても上達しない・・そんな風に思われる方は、少し練習の仕方を見直してみましょう。

 

 

歌がいつまで経っても上達しない方は、そもそも自分の歌の改善点や問題点を、正しく把握出来ていない可能性が高いです。

 

自分が歌を歌っている時というのは、技術的な事で頭の中が一杯になるので、自分の歌を客観的に聞きながら歌うというのはかなり難しいと思います。そこで、練習の際にからなずして頂きたい事があります。

 

録音

ウォームアップから歌唱レッスンまで全て録音するといいですね。なぜかと言うと、歌を歌うにあたっても大切になって来るのがお客様目線です。

 

1人でカラオケで気持ちよく歌う為に歌を上達させるのであれば録音してまで練習する必要はありませんが(もちろんした方が上達は早いですが)、誰かに聞かせる前提で歌っているのであれば、録音は必須となります。

 

流し聞きは無意味

自分の歌を録音して、ワンフレーズずつ区切って聞き返してみましょう。通してザーーっと聞き流すのではなくワンフレーズずつ、一音ずつ確認して下さい。

 

そのワンフレーズの中には、沢山のチェック項目があり、ワンフレーズの中から沢山の改善点を見つけ出す事が出来ます。具体的に言うと、下記の様なチェック項目で自分の歌を自己採点してみて下さい。

 

 

 

自分の歌を客観的に聞くポイント7つ

①ピッチ

②リズム

③表現力

④テクニック

⑤呼吸

⑥発音

⑦共鳴

 

それぞれのポイントで五段階評価をしてみましょう。何故その評価なのか理由を明確にしましょう。その理由を改善させるトレーニングで練習メニューを組む。とても効率的に貴方のマイナスポイントを鍛えられます。

 

何を基準に五段階の中で自分が評価していくべきなのか。それはあなたが「いいな」と思うのか思わないのか。で構いません。いつも聞いてくれるお客様と一緒に練習出来る訳ではないので、自主練の時はあくまで主観になります。

 

その主観のレベルが低ければ当然、練習の質も低く、出来上がったあなたの歌もレベルの低いものに止まってしまいますよね。もしあなたが歌を独学で上達したいと考えているのであれば、自分の主観、基準値を上げる事がとても重要になってきます。

 

では自分の主観はいかにして高める事が出来るでしょうか?具体的に考えてみましょう。

 

 

耳を鍛える

これは、歌を上達させていくにあたって一番重要なことだと私は考えます。自分の歌を自分で育てていくにあたり、ここが全てのスタートになるからです。

 

具体的にどうするの?

一体何が音の聞き取りを左右しているのでしょうか。それは脳の働きです。耳が捉えた情報を分析している脳の周波数帯域が狭ければ、”耳が育っていない”と言うことになります。では具体的に、低周波から高周波まで聞き取れる様になるにはどんなトレーニングをすれば良いのでしょうか?(※周波数とは、音が伝わる時の空気の振動数です。)

 

・英語を聞く、話す

言語を使ってコミュニケーションする私達の聴覚は、言語の音響パターンに合わせてチューニング(調律)されているんですね。私達の耳は普段使っている言葉が発している周波数を聞き取りやすい様に調整されているので、他の周波数を持つ言語を聞いた時聞き落としてる音があると言う事です。

 

山間地域や砂漠など、広い敷地を住地とする人たちがとても目がよく遠くまで見れるのと同じで、自分が暮らしている環境に最も適した形に聴音機能もカスタムされています。

 

では日本語はどれくらいの周波数を持っているのでしょうか?アメリカ英語が750ー5000Hzという数字に対して、実は日本語は125ー1200Hzという狭さと低さ。

 

その差にはやはり”子音”が中心となっている言語なのか、”母音”が中心となっている言語なのか。という所が分かれ道となります。言語においては高い周波数=子音を多用している。という事になります。

 

すなわち高い周波数まで聞き取れる耳を作ろうと思うのなら、その方法の1つとして、子音を聞き取れる脳の働きを作るという事が挙げられます。その為には、日常生活に意識して英語に触れる機会を持ちましょう。私たちが受動的に触れられる言語は日本語のみですので、自分から触れる様意識する。事が大事です。

 

ポッドキャストや英語のラジオなどを通勤の間や家事の間にどんどん聞きましょう。スピードラーニングは、高周波をしっかり聞き取れる耳が出来上がらないと、あまり意味がないと思うのでお勧めしません。綺麗で正しい発音で話されている、アメリカのニュース番組などがお勧めです。

 

 

・楽器を触る

耳を鍛える方法その2としては、是非楽器を触りましょう。

 

よく、「楽器陣は耳がいい」なんて言ったりしますが、それは楽器が出す音を常に集中して聞いている事で、聴覚を司っている脳の処理出来る周波数帯域が、普段使っている言語で使用する帯域よりも広がった結果なのです。

 

「楽器陣がコーラスするとピッチがいい」とも言いますが、これも同じく、楽器が発する正しい音程を常に注意深く聞いている。耳に入ってくる音が常に正確である為に、自分が発する音のズレに敏感に反応する音が出来、結果、正しい音程で声が出せる。という仕組みになっています。

 

 

 

そして主観のレベルを高めるもう1つの要因こちら。

様々な国の音楽を聴く

先ほど英語の説明の際にもお話ししましたが、日本語や、日本に根付く民謡などは、使われている周波数がとても低く狭いのです。故に、そのままの耳で自分の歌を判断してしまうと、とてもスケールの小さな歌になってしまいます。

 

世界中には様々な音を出す言語があり、楽器があります。過去に作られた偉大な名曲などは、その国の時代背景や、景観を眺めて作られた音楽であり、私達日本人が現代において決して感じる事が出来ないものです。

 

その地域、その時代にどんな境遇の方がどんな想いを込めて作ったのか、その人が感じていた感情を想像しながら聞いてみましょう。

 

日本というとても狭く小さな範囲にとどまらず、もっと大きく広い範囲で感じれる耳=国際的な聴覚(脳)を作り、それでもってあなた自身の歌を磨いていくならば、それは必ずとても豊かなものに成長出来ます。

 

 

・歌を優劣で判断しない

歌を真剣に磨く様になるとなるほど、人や自分の歌も”上手い下手”で判断してしまう様になります。

 

私が考える音楽とは、本来心の動きを楽しむエンタメであり、それを聞いた人の心に何かしら感情の動きがあるならば、それだけで立派な”音楽”であると考えています。

 

音楽や歌はジャッジし合うものではなく、人間である事の喜びや悲しみを味わうもの。(感情がある生き物は人間だけですので。)その味わいをより豊かにする為に技術の練習をするべきである。と私は考えています。

 

あなたの心から発せられる歌が、豊かな彩りを持って聞く人の心に届く様、頑張って練習して下さい。

 

 

 

 

本日は以上となります。最後まで読んで下さりありがとうございました!

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