こんばんは!

 

ライヴをした後に声が枯れてしまう、喉の痛みを経験をされた方は多いのではないでしょうか?そもそも正しい発声をしていれば喉が痛くなったり、枯れたりと言う事はほぼありません。ですが、ライヴハウスの空気はとても乾燥しているし汚れているので、自分が気を付けていても痛めてしまう可能性はあります。

 

もし痛めてしまったら1日も早く回復したいですよね。そこで今日は、私が試して効果があった喉の粘膜の再生方法と、粘膜を強くする方法を記して行きますので、ぜひ今後の活動に参考にして下さい。

 

 

疲れない&喉を痛めない発声を纏めた記事はこちらからどうぞ

http://kyoko-favor2.com/utautotsukareru/

 

睡眠時

まずは睡眠時について記していきます。

 

 

とにかく沢山寝る

喉の粘膜と身体の回復は比例しています。起きているとついつい人と会話をして疲れた声帯を更に使わずにいるのは難しいので、出来るだけ身体を横にして休みましょう。

 

鼻呼吸テープの着用

口で呼吸をすると、口の中の湿度が下がり、冷えて乾いた空気が声帯にかかり、それにより更に粘膜が乾いてしまいます。対して鼻呼吸は、鼻の中の毛細血管がヒーターの役割をしていて、そこを通る空気が一瞬にして適温に温められ体内に入ります。そして鼻水が適度に鼻腔の湿度を上げる役割をしていますので、程よく湿気た空気を取り込むことが出来る様になっています。

つまり、鼻呼吸はメリットだらけと言うことです。

 

濡れマスクを着用

先程書いたように、体内に取り込む吸気は湿度の高い状態が望ましいです。声帯的にも体内的にもメリットが多いです。ですので、呼吸が日中よりも深くなる就寝時には、特に取り込む空気の湿度は上げておくべきです。

部屋の湿度を上げるのはなかなか時間がかかり効果を実感しにくいですが、濡れマスクを着用すれば、ダイレクトに湿度の高い空気を吸い込むことが出来るのでとてもおすすめです。

これは、実はB’zのボーカリスト稲葉さんもおすすめしている方法。日本を代表するロックシンガーも絶賛の濡れマスク、ぜひ使って下さいね(笑)

 

のど飴を舐めながら寝る

寝ている間は口の中が乾きやすいので、飴を舐めて粘膜をコーティングすると言う方法です。舐めながら寝る時は喉を詰めたらいけないので、横になって寝て下さい。

因みに、飴の糖分が唾液に溶けて声帯に直接かかる訳ではありません。のど飴は下記の様な原理でのどの痛みに作用していきます。

 

・砂糖の糖分で体力を回復させる

・水あめ被膜効果による喉の粘膜の保湿効果、細菌などの侵入を防ぐ

・ハーブ等の有効成分が喉の炎症を緩和させる

・舐める行為により唾液が分泌→唾液に含まれるタンパク質、塩分が口の中の粘膜を保護し、免疫を高める

 

 

 

日中

それでは日中は具体的にどの様なことに留意して過ごせば早く治せるでしょうか。

 

 

話さない

過度に摩擦してしまった声帯や、傷付いた喉を治すには、休める事が大前提となります。話さず日中過ごすのはなかなか難しいですが、出来る限り話さない様にしましょう。

 

マヌカハニーを喉に垂らす

シンガーの方で知らない方はいない程、かなり有名になって来ていますね。そもそも蜂蜜は保存食ですので防腐・殺菌作用があり、特に呼吸器系の細菌の増殖を防いでくれます

その中でもマヌカハニーは炎症を和らげる効果が高く、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、栄養価が高い成分を豊富に含んでいるので、体力の回復が早いです。

上を向いて口を開けて、スプーンですくったマヌカハニーを直接喉に垂らし、しばらく付着させたまま口を閉じ、その後ゆっくり飲み込みます。

 

紅茶or緑茶でうがい

紅茶に含まれている“カテキン”に、消毒・殺菌の作用があります。それが喉に付着したウイルスをやっつけてくれます。カテキンには、ウイルスの活動や増殖を抑える働きがあるのです。

使い終わった紅茶・緑茶パックで紅茶液を作り、1日に何度もうがいしましょう。因みにイソジンは殺菌作用が強すぎて人によっては逆に唾液による膜を剥がしてしまう事にもなるので、うがいし過ぎない方が良いです。

 

小まめな水分補給

体内の水分量が低下すれば、当然ながら喉の粘膜の水分量も低下してしまいまし、口の中の湿度を上げその蒸気を吸い込むと、声帯が潤います。

また、風邪を引いた時と同じく、口から吸い込んでしまった細菌やウイルスを、おしっことして排出してくれる効果もあります。小まめに何度も飲む事がポイントです。常温が望ましいです。

 

刺激物を摂取しない

喉の痛みとは主に炎症が原因ですが、辛いものはこの炎症を更に促進してしまうため、痛みが悪化する事があります。また、炭酸水やアルコールも喉を刺激しますので控えましょう。

 

濡れマスクを常時着用

寝るときにご紹介した濡れマスクを一日中つけておく事がお勧めです。

 

 

 

 

予防法

では日頃からどんな事を注意していると、痛みにくい強い粘膜を作れるのでしょうか。

 

粘膜を強くする

粘膜とは、目、鼻、口、喉、食道、消化器官、性器 などの事を言います。その中でも呼吸に関する粘膜が殆どを占めている事がわかりますね。通常の会話時よりたくさんの息を出し入れする歌手である我々は、これらの粘膜を日頃から強化しておきましょう。

 

下の項目が3つ以上当てはまると、あなたの粘膜は弱っている可能性が高いので、強くする努力をしましょう。

 

・目の乾燥

・口内炎になりやすい

・鼻炎・花粉症を持っている

・気管支炎・ぜんそくがある

・胃炎・胃潰瘍がある

・便秘・下痢しやすい

・膀胱炎にすぐなる

 

原因

粘膜を弱くする原因は主に、睡眠不足・口呼吸・ストレス・暴飲暴食・空気の乾燥・唾液不足が挙げられます。

 

摂取するべき栄養素

粘膜を強くするには、下記の栄養素を積極的に摂取しましょう。

 

・ムチン

・ビタミンA

・オメガ3脂肪酸

・植物性タンパク質

 

食材は?

上記に挙げた栄養素の中でも、特に摂取するべきは”ムチン”です。これは糖とタンパク質が結びついたもので、粘膜自体にも含まれています。目や鼻が常に潤った状態を保てるのは、このムチンの働きによるものです。粘膜を強くし、ウイルスなどが体内に入ってくるのを阻止してくれています。

ではこのムチンがたくさん含まれている食材はなんでしょうか?

 

・納豆

・オクラ

・芋類

・なめこ

・モロヘイヤなど

 

ネバネバ食材の代表格たちですね。これらの食材を調理しているとわかる様に、ムチンは熱に弱いので、出来るだけ生もしくは加熱しすぎに注意しましょう。水溶性のムチンは、食材をスープなどに入れて食べると余す事なく摂取できますのでオススメです。

 

 

 

まとめ

喉の痛みを改善するときは、とにかく殺菌・抗菌、炎症を抑える、保湿・保温この三つの要素を意識しましょう。

 

そして日頃からもウイルスに負けない強い粘膜を作る事を意識し、外出から帰った時のうがい・手洗いをかかさない様にしましょう。地味ですが、これも立派な予防法です。

 

歌はスポーツなので、歌い手は健康を管理することも仕事です。シンガーには総じて健康オタクが多いんです。

 

どんな季節でも良いパフォーマンスを発揮する為、健康へのモチベーションをあげて行きましょう。

 

 

 

本日も最後までお読み下さり有難うございました!

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